黒子のことを『色素性母斑』『母斑細胞性母斑』といいます。
一般的なホクロは、生まれた時にはなく、幼児期から少しずつ出てきて、徐々に大きくなって隆起するものから、あまり大きくならずそのまま黒や茶色の点のままというタイプのもの、色があまりなく隆起するものなど、さまざまなバリエーションがあります。
また、悪性の黒子は、典型的なものは20歳代以降に、今までなかった部位に突然出てきて大きくなるという経過が多いです。
日本人は他の人種と比べて足底の悪性の黒子が多いという報告もあります。
当院では、ダーモスコピーを使って、黒子が悪性か良性かという診断をします。その上で、心配な黒子は大学病院などをご紹介しています。明らかに良性の黒子に対してはそのまま様子を見ていただく方針です。
良性のほくろでも、大きくて引っかかる、気になって触って出血するなど除去した方がよい場合にのみ切除治療を行います。
基本的には体のほくろ、頭皮のほくろ、顔の大きなほくろは手術で除去します。当院で処置の難しい部位や大きさのものはご希望があれば形成外科にご紹介しております。
今まで顔の良性のほくろを、患者様のご希望によってはレーザー治療を行なっておりましたが、レーザー治療でも黒子の除去後は傷跡が残るため、またそれぞれの部位や黒子の大きさ形によって治療後の傷跡の予測は困難なため、当院では新規の黒子のレーザー治療は行わないことに致しました。
今まで治療を受けられた方のアフターケアは引き続き行いますのでそちらに関しては今まで通りご相談ください。